「後半の情報いらなくないか?」
こうした鈴木氏のリポートをめぐって、ツイッターなどインターネット上では疑問の声が殺到していた。梅田さんは容疑者に立ち向かった結果、刺激して「最悪の事態」を招いてしまったかもしれない――。鈴木氏がそんな警察の1つの見方を伝えたことに、
「たとえ捜査上でそういう見解があったにせよ、それを言うべきではない。被害者感情を考えたら」
「勇敢に助けに入って亡くなられた方に対して酷い言い方と思う」
「遺族の方がそれを耳にした時どう思うよ。被害にあわれた女性2人もどう思うよ」
「可能性の低い、また遺族の方を刺激するようなことは報道すべきでないと感じた」
との声が続出。捜査線上でそんな見方が浮上するのは理解できるとしても、それを伝える必要はないのではないかというのだ。
作家の竹田恒泰さんもツイッターで、鈴木氏リポートの「2つの見方」を紹介。「後半の情報いらなくないか?被害者に対してあまりに心ない報道だ。嫌悪感しかない」と疑問を呈した。
番組では、司会のフリーアナウンサー・宮根誠司さんとゲストの板橋功・公共政策調査会研究センター長が、新幹線車両の模型をもとに犯行当時の状況を次のように振り返った。
小島容疑者は隣席の女性を切り付け、通路を挟んで向かい側の女性にも襲いかかり、それを見た最後列の梅田さんが止めに入った。女性2人はその隙に13号車へ逃げ、梅田さんは12号車の中央付近で容疑者に馬乗りになられ切られた――。
板橋氏「梅田さんは逃げることもできたわけですよね」
宮根さん「梅田さんが小島容疑者を止めに入って、この2人が助かったわけですから、大変勇敢な方ですよね」
板橋氏「身を挺した勇気ある行動だと思いますね」