中国デジタル消費の主役「シルバーエイジ」 2030年に6億人の大市場

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暇とお金がある「余裕派」

   中国では「95後」はデジタルネイティブであり、毎日、携帯電話を全世代の中で最も長時間使用し、携帯電話依存度は群を抜いている。彼らは絶対的なネットショッピングの主力だが、デジタルチャネルを完全に信用しているわけではない(特に検索エンジンに対する信頼度は全世代の平均を下回っている)。彼らは美人度やイケメン度を重視する「ルックス族」で、より良い外見、スタイルあるいはクリエイティブ商品に出費することを好んでいる。彼らは生活と遊びを大切にし、グルメや動画に関心を持っているが、スターや「ネット著名人」が彼らの消費に与える影響は限定的である。

   一方で、現在、形成されつつある「新しいシルバーエイジ」グループが、軽視できないデジタル化消費勢力になると有望視されている。他の世代グループに比べれば、「シルバーエイジ」グループは、新技術を尊重し、主動的にあるいは受動的にインターネットがもたらしている便利さと目新しさを享受し、暇とお金がある「余裕派」として、現状謳歌と即断即決を楽しんでいる。

   アクセンチュアのデータを見ると、中国のデジタル消費は既に、人口、市場の規模において、絶対的に全世界のトップを走っていることが分かる。中国、米国、世界平均のいくつかのデータを比較してみよう。2016年の中国のネットショッピング規模は8510億ドルで、米国の2.2倍で、世界平均の18.7倍であり、ネットショッピングユーザーは4.6億人に上り、米国の2.6倍、世界平均の9.4倍だ。モバイル決済の浸透率も62%に達し、米国の3.2倍、世界平均の3.8倍である。

   デジタル化の爆発的な発展は中国消費者の購買力を拡大し、新たな消費市場構造と消費者行動を生みだしている。

(在北京ジャーナリスト 陳言)

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