「虫苦手」開発者が「ダンゴムシ玩具」を作るまで 図鑑買うも「気持ち悪くなるので...」

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気持ち悪さを軽減するための工夫

――「ダンゴムシ特有の複雑な構造」を徹底研究したそうですね。この商品を作る上で、本物のダンゴムシも観察したのでしょうか?

「おもに、本を見て研究しました。ただ、本だと、見たくもないたくさんの種類のダンゴムシの裏側の画像がたくさん出てきて、気持ち悪くなるので、今回発売する『オカダンゴムシ』に関するページしか開かないようにして研究しました」

――文献や図鑑は、おおよそどのくらいの数を読みましたか?

「4冊、本を購入しましたが、よく使ったのはその中の2冊だけです。それだけでも、十二分なほど詳細な画像と内容が載っていました。それ以上読むと、気持ち悪くて開発が止まってしまったと思います。(笑)」

――ダンゴムシを再現する上で最も難しかったのは、具体的にどんな点でしたか?

「最初は簡単に丸くなると考えて試作を作成したのですが、その時に普通に通常の方法だと丸くすることが出来ないということに気が付きました。
実際のダンゴムシは体が収縮など出来る特別な体を持っているので、丸くなったり、伸びたりできるのですが、それをフィギュアで再現しようとすると、内部のパーツがお互い干渉しあい、丸く閉じることできませんでした。逆に内側の足などすべてが入るように調整すると、広げた際に殻と殻の間に大きな隙間が開いてしまい本物のダンゴムシの形状とは大幅に異なってしまいました。
丸い状態でも開いた状態でも本物のダンゴムシと同じ形状に出来ないと当初の自分の思惑と違うものになるため、その後は思いつく構造で何度も試作を作成して試していきました」
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