「虫苦手」開発者が「ダンゴムシ玩具」を作るまで 図鑑買うも「気持ち悪くなるので...」

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虫嫌いの原点は、小6の「カマキリ」

   バンダイの広報担当者によると、開発担当者はかなり経験豊富な男性社員だ。男児向け玩具の事業部配属後、9年間の香港駐在、3年間のフランス駐在を経験。さらにコレクターズ事業部に移り、現在はベンダー事業部の企画・開発第2チームに在籍している。

   開発担当者は今回、J-CASTニュース編集部の取材依頼を承諾。以下のような回答が6日夕、広報担当者を通じ、返ってきた。

――「昆虫が苦手」だそうですね。特に苦手な虫はありますか?

「カブトムシやクワガタのような堅い虫は好きですが、柔らか系の虫は全般的に苦手です。こどもの頃は虫だけでなく生き物なら何でも大好きでいろんなものを飼っているような子どもだったのですが、小学6年の時に、捕獲したカマキリに首が付いておらず、それでも学校の花壇で普通に生き続けているのを見て虫が怖くなり、その後、ほとんどの虫が嫌いになりました」

――今回の商品を開発する前、ダンゴムシで遊んだことはありましたか?

「自分が子供のころはよくダンゴムシで遊んでいました。また、娘が小学2年生の時にダンゴムシにハマったので、それで一緒に遊びました。ダンゴムシは壁にぶつかると右、左と交互に方向を変えるなどいろんなことを学びました」

――「昆虫が苦手」なのになぜ、巨大ダンゴムシのカプセルトイを作ることになったのでしょうか? 

「ザクヘッドというカプセルを使わない商品の企画をしているときに、丸くないものを丸い形に変形させるのに非常に大変な思いをしていました。その時に、初めから丸いダンゴムシは究極のカプセルレス商品になるということに気が付きました。
しかも、小さな生き物というイメージの強いダンゴムシを大きなサイズにすれば、そのインパクトが強烈で話題になるということと、娘がダンゴムシにハマっていたことを思い出し、誰もが子供時代に一度はこの虫にハマる時期があるのだったら、大人向けに企画すれば、かなりの人が昔を思い出し、すごく興味を持ってもらえるのではないかと思ったためです。
で、カプセル自販機からダンゴムシがゴロンと出ていて購入して頂いた方の驚く顔が想像できたので、どうにか商品化してみたいという気持ちになりました」
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