2018年8月に開催される野外音楽ライブ「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」(以下、ロッキン)の出演アーティストが6月6日、発表された。
国内最大級のロックの祭典というだけあり、人気ロック歌手(グループ)が多数登場。そのほかロックの枠を超え、アイドル系やポップ系のアーティストも顔を揃えた。
だが出演ラインアップをめぐり、一部のファンが異議を唱えている。それは、アイドルはロックフェスにふさわしくない――といった主張だ。
欅坂46、ももいろクローバーZ、モーニング娘。'18...
2000年から毎年夏に開催されているロッキン。音楽ファンにとって、いまや夏の風物詩となっている。今年は8月4日、5日、11日、12日の4日間にわたり、茨城県・国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)で開催される。
出演アーティスト(ライブアクトのみ)は全189組。ASIAN KUNG-FU GENERATIONや MAN WITH A MISSION、Dragon Ash、サンボマスターなど日本のロック界を代表するアーティストが多数ステージを飾る。
しかし、全アーティストが発表されるとツイッターでは、
「ロッキンのアイドル出演数。今年多いよな。何があった」
「いやロッキンにアイドル増えててなにごと。いつからアイドルフェスに???」
と出演ラインアップを疑問視する声が多数上がり、
「もう来年新しくロッキンジャパンに対抗してちゃんとしたロックフェス作るしかないな」
といった皮肉も。
たしかに、欅坂46やNGT48、ももいろクローバーZ、モーニング娘。'18、私立恵比寿中学、でんぱ組.incなどアイドルグループの出演が目立つ。
「ロックマニアも幅を広げるチャンスだ」
一方で、
「ロッキンにアイドルが多いだのロックじゃねぇだのと。今更か!!!!?」
といったツッコミも。
過去の報道をさかのぼると、2013年ごろからロッキンはアイドル色が強まってきたようだ。
「今年は『アイドル夏フェス元年』と呼びたくなるほど、参加グループが一気に増えた。一部ヲタ(オタク)の嗜好(しこう)品だったアイドルが、広く音楽ファンに関心を持たれる存在になったということか」(「朝日新聞デジタル」13年7月8日付記事)
「例年に比べて目立っていたのがアイドル勢だ(中略)ジャンルを隔てる境界線が薄らぎ、様々な要素が拡散、混交する現在の音楽シーンを表していた」(「日本経済新聞」13年8月8日付記事)
2014年のロッキンでは、前年にアイドルファンの参加が急増したためか、ペンライトの使用や過度なパフォーマンスが禁止され波紋を呼んだ(翌年に撤廃)。
読売新聞の2013年8月9日付記事では、
「最近は、有名なポップス歌手やアイドルもフェスに出演するようになった。ファン以外もフェスを訪れる契機になればいいし、ロックマニアも幅を広げるチャンスだ。クラシック、演歌、ジャズなど、より多くのジャンルを取り込んでほしい。もはやフェスは一つのメディアとも言える存在。幅広い音楽文化の普及に尽くすべきだろう」
と訴えている。