「アボカドという名前自体が人類に災厄をもたらす、ということであり、人類の平和を乱すということにもなる」――そう喝破したのは、漫画家の東海林さだおさんである。エッセイ『目玉焼きの丸かじり』所収の「アボカドの身持ち」の一文だ。
というのも、世の中にはアボカドを「アボガド」と間違える人が少なくない。「そうすると、待ってました、と待ちかまえている人が必ずいて、『アボガドじゃなく、アボカド!』と強く否定する」。すると、訂正された側は相手を「恨みに思い」、場の空気を悪くし、ひいては「災厄をもたらす」――という論法だ。
試しにつぶやくと...すぐに「いいね」が!
確かにアボカドのことを「アボガド」と間違ってしまう人は多い。そもそもこの名前自体、オックスフォード英語辞典によると、原産地メキシコの現地語「アーワカトル」が、スペイン語で弁護士を意味する「アボカド」と混同されて生まれたという。由来からしてややこしいのだ。
「広辞苑」ですらそう。最新第7版には、
「クスノキ科の高木、また、その果実。(中略)アボガド。」
と併記されている。
さて、世の中には、この「アボガド」を「アボカド」と正すことに、熱い情熱を傾けている人がいる。しかも、相手に「恨み」を残すことなく、むしろ喜ばせすらするのだ。
そんな情報を入手したJ-CASTニュース編集部では、試しにツイッターで、こうつぶやいてみた。
「アボカドとアボガド、あなたはどっち派ですか?」
そのわずか1~2分後である。投稿に「いいね!」がついた。そのアカウント名は、
「アボガドをアボカドに訂正する委員会」(@avogado_janai)