シュガー・ベイブのベーシストや、映画字幕の翻訳家として活躍した寺尾次郎さんが2018年6月6日、亡くなった。長女でミュージシャン、文筆家として活動する寺尾紗穂さんがツイッターで報告した。
ネット上では、次々と悲しみの声が集まっている。
ナイアガラからヌーベルバーグまで
寺尾さんは、佐野元春さんのアマチュア時代のバンドにベーシストとして活動を共にした。その後、1975年に山下達郎さんや大貫妙子さんらが所属したバンド「シュガー・ベイブ」にベーシストとして加わる。バンド解散後は、シュガー・ベイブが所属した「ナイアガラ・レーベル」の主宰・大滝詠一さんのソロ作品にもベーシストとして関わり「ナイアガラ・ムーンがまた輝けば」などの録音に参加している。
1980年代からはフランス映画を中心に、映画字幕の翻訳家として活動を開始し、ジャン=リュック・ゴダール作品の翻訳を多く手掛けた。
また、竹内まりやさんの楽曲「幸せの探し方」のフランス語歌詞の作詞でも知られる。
映画ファンからも悲しみの声
訃報に悲しみの声が上がっており、アマチュア時代活動を共にしたシンガーソングライターの佐野元春さんはフェイスブックで、
「寺尾次郎氏が亡くなられた。お悔やみ申し上げます。アマチュアの頃バンドで一緒だった。素晴らしいベーシストであり、ゴダール映画の優れた字幕翻訳者だった。」
と投稿した。
一般のユーザーからも、
「寺尾次郎さんの字幕で、これまでたくさんのフランス映画を観た。楽しい時間をありがとうございました。」
「寺尾次郎さんの手掛けた作品はいつも安心してその作品を味わうことができて、大好きでした。」
などの反応があった。