「人種差別など毛頭考えておりません」
そもそも、なぜ非居住外国人のビジター利用を「会員同伴必須」と制限しているのか。その理由についてクラシック社は、次のように説明した。
「現時点においては、多言語対応のインフラ(キャディの多言語対応、ゴルフ場内の案内、ローカルルール説明の多言語対応など)が不十分であり、日本語コミュニケーションが難しい方でのみでのプレーを受け入れるのは安全確保上不適切であると判断し、今(18)年度より、外国籍で非居住者の方についてはクラブメンバー同伴が必要という規約に変更しました」
規約の変更にあたっては、会員からのクレームが複数件寄せられていたことも背景にあったという。なお同社は、上記のような規約導入の経緯を説明したうえで、
「決して、外国籍であるからという理由のみで排除することや、ましてや人種差別など毛頭考えておりません」
と改めて強調していた。
今回の騒動を受けての対応について聞くと、ジェイ選手だけでなく他の外国人利用客にも「同様の思いをさせてしまった可能性があることを深くおわび申し上げます」と謝罪。その上で、
「現実的には外国籍で日本居住者の方は当クラブのメンバーと知り合う機会も少なく、当クラブのメンバーの紹介を受けることが困難であることは否めません。受付段階から当クラブが能動的にメンバーをご紹介するなど、積極的な受け入れを進めていきたいと考えています」
とした。ただ、非居住外国人が紹介だけでプレーできるように規約を変更するかどうかの点については、回答では全く言及しなかった。