マツダに米欧ダブルパンチ? 待ち受ける厳しい局面

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欧州での排ガス規制、さらに厳しくなる可能性

   欧州では排ガス規制がボディーブローのように効いている。マツダは「ユーロ6d」と呼ばれる基準(走行距離あたりの二酸化炭素排出量)が未達成であることによって欧州委員会にペナルティ(罰金)を支払う必要があり、2019年3月期に100億円を見込んでいる。欧州の環境規制は今後さらに厳しくなる可能性があり、マツダのペナルティ負担は19年3月期にとどまらず、さらに数年続くとの指摘もある。環境規制の強化は欧州だけの話ではない。米国や中国でも年を追うごとに電気自動車(EV)など一定程度のエコカー販売を義務づける方向で、こうした分野に必ずしも強くないマツダにとっては厳しい局面が待ち受ける。

   マツダはトヨタ自動車と組んで米国に新工場を設け、2021年に稼働させる方針。輸出に頼り切るリスクは多少減るものの、一方で設備投資がかさむ。設備投資については環境車や自動運転車への対応など今後、増えることはあっても減ることはない。18年5月15日、トヨタ、日産自動車に次ぐ3社目となる、国内累計生産台数5000万台超えの節目を迎えたが、これに喜んでいられない状況にあることが株価に表れている。

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