実際に行ったことがある都道府県を数値化し日本地図に色塗りする、Androidアプリ「制県伝説」がGoogle Playから削除された。
同アプリをめぐっては、老舗ウェブサービス「経県(経県値&経県マップ)」の運営者が、アイデアを流用されたとして、Googleに異議申し立て中であることを明かしていた。
「経県値のアイディアを無断で流用したもの」
「経県」は、2005年から存在するサービス。訪問したことのある都道府県を6段階で数値化し、日本地図「経県値&経県マップ」上に表示する。
一方、「制県伝説」は少なくとも2015年2月から配信しているアプリだ。こちらも行ったことのある都道府県を6段階で数値化し、日本地図上に6色で色分けする。
多くのユーザーがTwitterに地図をアップするなど、最近になって注目を集めていた。
「経県」の運営者は2018年6月3日、サイト上で「制県伝説」について
「当サイトの経県値のアイディアを無断で流用したものであり、アプリ配布元のGoogleに異議申し立て中です。当該アプリの情報を広めることはご遠慮ください」
と注意喚起。「なお、経県値が広く世間に普及することは、当サイトとしても歓迎なので、経県値サービスのアプリ化についてご支援いただける方はご連絡ください(ライセンスも可能です)」とも説明していた。
J-CASTニュース編集部では4日、「制県伝説」を運営するmizusoft networkに「経県」側の注意喚起をどう受け止めるか取材依頼のメールを送付。5日現在までに、返信はなかった。
「制作者ホームページ全体が削除」
しかし「経県」運営者は5日、「経県」サイトで
「制県伝説アプリ制作者(mizu soft)から直接謝罪がありました」
と追加の声明を発表した。
さらに、
「同時に、Google Playからの削除、および、制作者ホームページ全体が削除されていました」
と説明した。
実際、「制県伝説」は5日夜時点でGoogle Playから削除されていた。mizusoft networkの公式サイトも4日夕時点で確かに存在していたが、5日夜時点で消えている状態だ。
「経県」運営者は「本件につきましてはこれ以上の追及は行いません」と説明。その上で、
「なお、複数の方から、経県値のアプリ化やiOS対応などについて協力のお申し出がありました。この場をお借りし、深く感謝いたします。ご協力者のご支援をいただき、経県値が広く普及するよう取り組んでいきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました」
と感謝の意を示した。