集英社、「パクリ」指摘のアプリを配信停止 先行ゲーム開発者に謝罪

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   漫☆画太郎さんの作品をモチーフにしたスマホ用ゲームアプリ「画太郎ババァタワーバトルfrom星の王子様」が、リリースからわずか1日で配信中止となった。J-CASTニュースの取材に、集英社が明かした。

   同アプリをめぐっては、既存の人気アプリ「どうぶつタワーバトル」とゲーム内容が酷似しているとの指摘がネット上に殺到。この先行ゲームを開発したYuta Yabuzakiさんも、自身のツイッターで「パクられてる」との見解を示していた。

  • 配信中止となったゲームのプレー画面(少年ジャンプ+公式ツイッターより)
    配信中止となったゲームのプレー画面(少年ジャンプ+公式ツイッターより)
  • 少年ジャンプ+公式ツイッターより
    少年ジャンプ+公式ツイッターより
  • 配信中止となったゲームのプレー画面(少年ジャンプ+公式ツイッターより)
  • 少年ジャンプ+公式ツイッターより

「思った以上にまんまだった」

   2018年6月4日に配信が始まった問題のアプリは、漫☆画太郎さんがウェブコミック誌「少年ジャンプ+(プラス)」で連載している「星の王子様」の単行本2巻の発売を記念して制作されたもの。画太郎さんの作品でお馴染みの「ババァ」を主役にしている。

   「どうぶつタワーバトル」と酷似しているとの指摘が寄せられていたのは、アプリの根幹にあたるゲームシステムの部分だ。

   どちらも、落ちてくるキャラクターをプレイヤー同士が交互に積み上げ、タワーを倒した方が負けになる内容。大きく異なっていたのは、落ちてくるキャラが「どうぶつ」か「ババァ」か、それだけだった。

   もちろん、後発の「ババァタワーバトル」では、落ちてくるキャラの種類をプレイヤーが編成できるなど、細かな違いはいくつかあった。だが、基本的なゲームシステムやアプリ名が似通っていた点などから、ツイッターやネット掲示板には、

「明らかなパクリですよね...」
「思った以上にまんまだった」
「タイトル+ゲーム内容的にどうぶつタワーバトルをパロって作ったのは間違いない」

などと問題視する意見が相次いでいた。

   さらには、どうぶつタワーバトルを開発したYuta Yabuzakiさんも4日夕、自身のツイッターで、

「漫画大好きだけど、2巻発売記念リリース☆みたいなノリでパクられてるのすごく悲しい」

と言及。その後もYabuzakiさんは、「まさかの集英社さん絡みでびっくりしました」「やっぱり悲しいです、すごく」など、ショックを受けた様子のツイートを重ねていた。

集英社「敬意と配慮に欠けた」と謝罪

   こうした状況を受けて、「ババァタワーバトル」の公開は6月5日18時までに停止となった。集英社広報部はJ-CASTニュースの取材に対し、

「同ゲームは、集英社の許諾のもと、ミリオンダウト(編注・アプリ制作会社)により企画開発されたもので、先行するパズルゲームのひとつ『どうぶつタワーバトル』の面白さとアイデアに着目して、それらを漫画キャラクターの世界観の中で新たに組み立てられないかと模索し制作されました」

と開発経緯を説明。公開中止は、ミリオンダウト社と協議の上で決定したという。

   その上で集英社は、

「しかしながら、結果的には『どうぶつタワーバトル』の開発者の方に対する敬意と配慮に欠けたリリースとなってしまい、反省しています。先行ゲーム開発者のYabuzaki様、ならびに配信中止によりご迷惑をおかけしたユーザーの皆様に、深くお詫び申し上げます」

と謝罪した。

   なお、どうぶつタワーバトルを開発したYabuzakiさんは取材に対し、「ジャンプ+」編集部の担当者から謝罪の連絡を受けたと説明。「どうぶつタワーバトルとは明確な差異があるので大丈夫と考えていらっしゃったようです」としていた。

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