釣り具チェーンのタックルベリーの広告が、日刊スポーツ紙に載った。しかし、その真上に日大アメフト問題の大きな見出しが載ったのだ。
会社は困惑のツイートをして、話題になっている。
「弊社は頼まれてもないし 何も頼んでない」
悪質タックル問題で、日大アメフト部の選手が2018年5月22日に会見したときは、「よく言った」と讃える声が出た。
内田正人前監督(62)の指示でやったと認めたからで、多くのマスコミが大々的にその告白を取り上げた。
日刊スポーツは、内田前監督が「やらなきゃ意味ないよ」と宮川選手に伝えたとして、翌23日付朝刊で、宮川選手の行為をこんな大見出しにした。
「脅迫タックル」
脅迫されてタックルせざるを得なかったという意味だ。
ところが、同日付朝刊の一部の版では、その見出しが付いた記事の真下に、タックルベリーの広告が大きく載っていた。
これに対し、タックルベリーの公式ツイッターは、6月4日になって、このときの紙面の写真をアップし、こう漏らした。
「弊社は頼まれてもないし 何も頼んでないんですよ ホントに 日刊スポーツの編集さんの采配ですから」
広告の上に「脅迫タックル」の大見出しがあることは社内で誰も気づかず、外部から教えてもらって初めて分かったという。
日刊スポーツ「取材はお断りします」
タックルベリーでは、スポーツ紙各紙に曜日を決めて広告を出稿しているといい、日刊スポーツには、3日付朝刊に載ることが決まっていた。しかし、どのページに載るかは決まっていなかったとして、「いつ、誰が決めているのでしょう?」と疑問を投げかけている。
ツイッター上では、「うわっこんなことあるんですね」「スポンサーイメージ悪くなるとは思わなかったのだろうかな」「あまり気持ちの良いものではないですね」と日刊スポーツの見出しに疑問の声が上がっている。
一方で、故意ではないかもしれないとして、「校正が仕事をしていないという事ですかね?」との指摘も出ていた。
日刊スポーツの読者窓口は6月5日、「そういったことに対して、一切お答えしていません。取材はお断りします」とJ-CASTニュースの取材に答えた。