かつて「ほっしゃん。」の芸名で親しまれたお笑いタレントの星田英利さん(46)が近頃、安倍晋三首相への「なりきりツイート」を披露しているとして、話題になっている。
その第1弾は2018年5月29日、ツイッターで
「『あのですね、静かにしてください!私は、私はですね、トランプ大統領とのゴルフでは確かにバンカーで受け身ができなくてですね、砂と国民の皆さんの失笑まみれになったのをきちんと反省してですよ、外交と国会では受け身受け身でいるのにですね、こんな軽蔑まみれになることはおかしいですよ!』」
と投稿した。
「いいですか、なぜならば、なぜならばですね...」
カギカッコ内の文章を読む限り、文中の主語「私」はトランプ米大統領とゴルフに興じた人物で、「あのですね」「私は、私はですね」など独特な言い回しを駆使するようだ。
星田さんは普段から安倍政権に批判的なツイートが多い一面で知られるだけに、この「私」は安倍首相を指しているのだろうとの受け止めがツイッターやインターネット掲示板で広がることに。ツイートのリプライ(返信)欄には、
「最後に『総理大臣なんですから』が必要ですね」
「『いわば』もどこかに入れて下さい」
との声が寄せられた。
すると星田さんは翌30日、再び
「『あのですね、いいですか!聞いてください!いいですか、わたくしがですね、国民の皆様からヤメろヤメろと言われてるのはもちろん承知しております。それでも総理の座を辞さない、これはですね、いわば芸人でいうところのフリなんですよ!押すなよ!は押せ!なんですよ。もっと勉強してくださいよ!』」
と「安倍」作文を披露した。森友・加計学園問題を念頭に置いたのか、31日には
「『わたくしにですね、公正な土地取引あるいは公正な国家運営ができるはずがないんです。いいですか、なぜならば、なぜならばですね、膿はコウセイ物質に弱いからです。......い、今のはですね、わたくしの、わたくしの発言というよりもですね!いわば、いわば!野党の皆さんが言わせたに等しいのです!』」
とツイートしていた。
「万引き家族」もネタにするが...
星田さんはさらに、米朝首脳会談を目前に控える北朝鮮情勢にも言及した。トランプ氏が6月2日(日本時間)、ホワイトハウスで記者団に、北朝鮮にこれ以上「最大限の圧力」という表現を使うことを望まないとの意向を表明。星田さんはこれを受け3日、
「『わたくしが、いまや世界で唯一わたくしだけがですね、なぜ対北朝鮮政策において常に"圧力、圧力"というのかを説明しろと皆さんおっしゃられますけどね、いいですか、そうやって、そうやってですね、説明しろ説明しろと圧力 一辺倒の行為はですね、非常に、非常に愚かで大人げないですよ!』」
と投稿したのだ。
最近では、話題の映画「万引き家族」にちなんだものも。安倍首相をめぐっては、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督に祝福のコメントを発表していないとして、仏の有力紙「フィガロ」(5月22日付)で批判を浴びていた。星田さんも6月3日、それをもとにこうツイートしている。
「『わたくしが、カンヌ国際映画まつりで...あ、"さい"ですか、映画祭でパリ...パルムドールに輝いた"万引き家族"についてコメントを出さないのはですね、そもそも、そんなに凄いことなんですか?いいですか、いいですか!家族でたかだか万引きですよ。わたくしはですね、わたくしは夫婦でそれ以上の...』」