金正恩&アサドが独裁タッグ結成? 首脳会談で何語り合う

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「口裏合わせ」かそれとも「武器輸出」か

   朝鮮中央通信の記事からは両国の密接な関係がうかがえるが、それは軍事についても同様だ。18年2月に米メディアが報じた国連安保理の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルの報告書によると、12年末から17年初頭にかけ、北朝鮮は40回にわたりシリアに物資を送っている。その内容は、耐熱・耐酸性タイルや耐食バルブ、温度計など。いずれも化学兵器の製造に必要なものだ。報告書では、北朝鮮のミサイル専門家らがシリアの武器製造施設にいた、とも指摘している。

   これに加えて、ほぼ同時期に米国のウッド軍縮大使が、ミサイルや化学兵器の開発で北朝鮮とシリアは歴史的なつながりがあるとも指摘している。

   アサド政権は反体制派拠点に対して化学兵器を使用したとして、国際社会の非難を浴びているが、これを否定。北朝鮮も、朝鮮中央通信が3月1日に報じた外務省報道官の談話で、化学兵器の開発・製造・保管を否定。「化学兵器自体に反対の立場」だと主張した。

   ただ、国際社会は両国の主張を額面通りには受け取っていない。朝鮮中央通信の報道では会談の時期は明らかではないが、米朝首脳会談と前後するタイミングで「口裏合わせ」をするのか、それとも、武器の輸出話を加速させるのか、その内容が注目されそうだ。

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