2018年6月3日放送の「サンデージャポン」(TBS系)で、お笑いコンビの爆笑問題の太田光さんが、日本大学のアメリカンフットボール部に関する問題をめぐり、持論を展開した。
太田さんは反則行為があった時点で退場をさせなかったことに疑問を呈し、この問題を日大のみの問題で片づけるべきではないとしている。
「審判の権限がそれでいいのか」
番組では、日本大学のアメリカンフットボール部をめぐる一連の問題について放送されたのち、テリー伊藤さんやデーブ・スペクターさんなどがコメントをする中、太田さんが
「いま、日大の話に移っちゃっているけど、もう1回ちょっと戻して、プレーがどうだったのか......」
と切り出し、「しつこいようだけど」と前置きしたうえで次のように続けた。
「あそこで(編注:1度目の反則行為があった時)試合が止まらなかったことがやっぱりものすごい不思議で、審判は文句言ったっていうけど、審判の権限がそれでいいのか」
と、もっと早い段階で反則行為を働いた選手を退場にするべきであり、審判の対応や権限にも問題があると発言。そのうえで、そうした権限なしには「安全なゲームは出来ない」とした。
太田さんは続けて、
「関学連(編注:関東学生アメフト連盟)の報告書にしてもそのへんがもう一つはっきり出てこないっていうのは、もしかしたら日大だけの問題じゃなくて内側にいる人がそこに違和感を感じないというのは、日本のアメリカンフットボール全体が抱えている問題なんじゃないか」
と今回の問題は日大だけの問題ではないと言及した。
「身内に甘い」「珍しくまとも」
また、アメリカンフットボールを日本風に翻訳できていないこともその要因の1つではないか、と語り、「野球はメジャーから来て野球道に落とし込んだ」という事例を引き合いに、アメリカンフットボールも日本人に向けた落とし込みを行う必要があると続けた。
番組がオンエアされると、ネット上では、太田さんが日大芸術学部、テリーさんが同経済学部出身ということもあり、「日大出身者の爆笑問題とテリーは身内に甘い」と厳しい声もありながら、「太田光が珍しくまともなこと言ってて、テリーが相変わらず噛み合わないこと言ってる」など、太田さんを評価する声も見られる。
この問題については、試合で主審を務めた男性が2日付の朝日新聞のインタビューに答えている。タックルの直後に反則行為を告げるイエローフラッグを投げつけ、日大選手を「おい、何をやっているのかわかっているのか」と怒鳴りつけたとしている。
一発退場にしなかったことについては、日大選手の動きを初めから追っていればその可能性があったとしながら、試合当時はタックルの瞬間のみしか見ることが出来なかった、と言及。選手も主審の言葉にうなずくなどしており、特段精神状態に問題はなかったと判断し、試合を続行させたという。
その後、3プレー目に同選手が再び反則行為をし、再度注意するも5プレー目に関学大の選手と小競り合いになり、ヘルメットをたたいたことで退場処分としたと説明している。