電車内の声に身を縮めた「わさびドラ」
思い出す人が多いのは、「ドラえもん」のケースだ。2005年に出演者を一新、ドラえもん役も、大山のぶ代さんから水田わさびさんにバトンタッチした。
だが国民的アニメだけに、視聴者の拒否反応は強かった。水田さんは産経新聞(2010年3月7日付朝刊)の記事で、たまたま電車内で、乗り合わせた客が「わさびドラ」を批判するのを聞くという、いたたまれない経験をしたと明かす。バッシングの嵐を、「わさびさんのドラえもんが大好きです」というファンからの手紙を持ち歩き、なんとか持ちこたえていたという。
ドラえもんは交代から10年以上が経つ今でも、ネット上などでは「認めない」と息巻く人がいる。やはり2009年に演者が交代した「名探偵コナン」の毛利小五郎も、いまだに前任の神谷明さんの声が良い、という人もいることからも、「声変わり」の難しさがわかる。
テレビ朝日によれば、「矢島しんちゃん」に代わる7月からの新たなキャストは現在調整中で、今後決まり次第発表になるという。