アニメ「クレヨンしんちゃん」で野原しんのすけ(しんちゃん)役を務める声優、矢島晶子さんが番組を降板する。アニメを放送するテレビ朝日が発表した。
矢島さんは26年以上にわたり、「嵐を呼ぶ5才児」しんちゃんの声を演じてきた。ツイッターには「ショック」「寂しい」といった声が続出している。
後任は「現在調整しております」
テレビ朝日は2018年6月1日、サイト上で矢島さんの降板を発表した。6月29日の放送が最後になる。矢島さんは、番組放送開始の1992年4月から「26年3か月」にわたり、しんちゃんの声を担当。後任は「現在調整しております」としている。
矢島さんのコメントも掲載しており、
「この度、野原家から離れることに致しました」
「理由は、しんのすけの声を保ち続ける事が難しくなった為です」
などと報告。声優の仕事は続けていくことも明かし、
「27年間、ありがとうございました」
と締めくくった。矢島さんは、「ふたりはプリキュア」ミップル役、「ガラスの仮面(2005年版)」姫川亜弓役など、出演作多数。
「オラ、しんのすけ」などのしんちゃんの独特のしゃべり方は人気となり、モノマネをする子供たちも相次いだ。そんなしんちゃん声優の降板の知らせに、ツイッターでは、
「あのしんちゃんの声が聞けなくなっちゃうのか...」
「私がモノマネしたしんちゃんは今月まで...寂しい」
「ドラえもん声優交代の時と同じくらいショック」
と、惜しんだり驚いたりする声が続出した。
他にも
「しんちゃんは矢島さんでしか有り得ないよ」
「あの独特な声を演じられるのは矢島さんしかいないと思っただけに、ちょっとショック」
と、「しんちゃんの声」といえば矢島さん、というイメージが強固なことをうかがわせるコメントや、矢島さんが挙げた降板理由(「声を保ち続ける事が難しくなった」)に触れ、
「プロ中のプロの決断だし、苦しんで決めたんだろうな」
と敬意を示す意見もあった。
中には、後任声優に思いを馳せ、
「すごいプレッシャーだろうなぁ」
と心配する声も。勿論、
「長い間お疲れさまでした」
とねぎらいの声が多く寄せられていた。