日本橋が狙う一石二鳥 景観改善に加え...

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老朽インフラ再生のモデルケースとなる可能性

   今回の日本橋の地下ルート化は、都市景観の改善だけでなく、交通渋滞の解消にもつなげる考えだ。交通渋滞が激しい江戸橋JCTを一部改修し、現在は大型車が通行できない八重洲線と東京高速道路(KK線)を有効活用することで、慢性的な渋滞を緩和するという。

   具体的な建設費用と負担割合については、今夏の次回検討会で3者が議論する。地下ルートの計画地には日本橋川が流れ、地上にはJR線、地下には地下鉄(半蔵門線、銀座線、浅草線)が走る。東京電力の電力線やNTTの通信線、上下水道など地下埋設物も多い。「地下ルートはこれらの地下埋設物や地下鉄との干渉を回避しなくてはならず、限られた空間を縫うように走る難しい工事になる」(国交省)という。それでも建設コストを抑えながら、都市景観の向上と渋滞緩和に成功すれば、日本橋が老朽インフラ再生のモデルケースとなる可能性がある。

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