両社はうまく力を合わせられるのか?
シダックスの発表では、「当社では主に郊外に出店してきた経緯がありますが、BV社は主に東日本を中心とした繁華街に多くの店舗を有することからロケーションの点で競合することはない」と説明。
「当社で今までに培った『レストランカラオケとしての高級感』や『食材の一元調達に関するロジスティックス』、BV社の有する『高度なカラオケ運営ノウハウ』や『出店場所に関するリサーチ力』等の経営資源」
を結合させ、店舗売り上げの拡大、ならびに利益率の向上を目指すとしている。
唯野さんは「B&Vさんは『郊外に出店』する戦略をこれまで採っておらず、郊外店を運営するためのノウハウをそこまで有しているようには思えない」と指摘。「どのようにノウハウを活かしていくのか」とした上で、「(B&Vさんの)投資に見合うだけの、両社の相乗効果はさほど期待できないのでは?」と疑問を呈していた。
一方、シダックスの経営企画本部長はB&Vとのノウハウ共有について、
「双方のカラオケ店舗の強み・ノウハウを共有して、店舗運営を進めていく所存ですので、不安はございません」
と説明した。資本提携先にB&Vを選んだ理由は、
「他の候補先と比較して、BV社が今後の事業運営面及び価格面の両観点からもっとも当社の希望と一致しており、株主価値の向上により株主様へも最も貢献できる先と考えたためです」
ちなみに、シダックスの「看板」については「資本業務提携期間中は継続的に利用を予定しております」としている。