「お笑い芸人の本が受賞」が流行? 今度はオードリー若林

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「お笑い芸人であれば『芸』という本業の実績も積んでほしい」

   確かに、ピースの又吉直樹さんが15年に芥川賞を、18年にはバカリズムさんが向田邦子賞を、カラテカの矢部太郎さんはコミックエッセイで手塚治虫文化賞の短編賞を、髭男爵・山田ルイ53世は編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞を受賞するなど、お笑い芸人の出版関係での受賞の流れが続いている。

   こうした傾向について、芸能文化評論家の肥留間正明氏は、J-CASTニュース編集部の5月31日の取材に、「マルチな才能がある人が出てきている」と評価したうえで、

「1つの宣伝材料として利用している部分もあるとは思います」

とコメント。一方で、

「お笑い芸人であれば『芸』という本業の実績も積んでほしいと思いますね。そうした実績があってはじめて活躍できるものだと思いますので」

と続けた。本で受賞することが必ずしも今後の活躍を保証するわけではないとしながら、

「一発でも当てることは凄いと思います。ただ、一発屋で終わらないようにしてほしいですね。文章がうまい人間はいくらでもいます。だから、今後は自分の経験などを織り交ぜた本を書いていくことが必要になるでしょう」

と語った。こうしたお笑い芸人の文壇デビューがこれからも続いていくのかについて肥留間氏は、

「おそらく続いていくと思いますね。先に述べましたが、受賞が宣伝になる側面もありますから。ただ、本格的に文章を書く人間としても道を拓いていくように努力を続けていってほしいですね」

と注文をつけた。

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