アトレティコ・マドリ―ド(スペイン)に所属するサッカー元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス選手が、J1・サガン鳥栖に「完全移籍で加入」すると伝える記事が、Jリーグ公式サイトに掲載されていたことが2018年5月30日、分かった。
ただし、その記事は少し様子がおかしい。掲載が「5月31日18時14分」付、つまり未来の日時なのだ。
「トーレスの加入に際し、●が以下のようにコメントしています」
公式サイトの当該記事は冒頭、
「サガン鳥栖は●日、アトレティコ・マドリ―ド(スペイン)よりFWフェルナンド トーレスが完全移籍で加入することを発表しました」(記号含め原文ママ。以下同)
と、トーレス選手の鳥栖移籍を明示。
また「トーレスの加入に際し、●が以下のようにコメントしています。『●●』」などとも記載があり、関係者や、トーレス選手自身の言葉も書き加えられる予定になっているようだ。
トーレス選手の去就をめぐっては、鳥栖への移籍がここ最近報道で取り沙汰されていたが、リーグやクラブからの公式発表が出てこず、本当にJリーグ入りするかどうかは大きな関心事となっていた。
ただ、冒頭で示したように日付が正常でないことから、何らかのトラブルがあった可能性がある。
J-CASTニュースは30日、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に確認したところ、広報担当者は「ホームページ担当の者が操作を誤って出してしまったもので、人為的なミスです」と説明。そして、内容の真偽をめぐっては
「トーレス選手の鳥栖への移籍は、まったく事実ではございません」
と否定した。
では、なぜこのような文章が執筆されたのか。広報担当者は「準備していたものの1つですが、なぜこのような記事を準備していたかについては確認できていません」と話していた。J-CASTニュース編集部が確認の電話を入れた直後の30日15時ごろ、問題の記事は閲覧できなくなった。