日大選手と監督の「4つの不一致」 関東学連「どちらを信用すべきか、火を見るより明らか」

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「日常の経験則に照らして合理的である」

   3点目は、「1プレー目からQBをつぶすのが試合出場の条件だったか」。これについては、当該選手が直前の練習でレギュラーの練習から外されていたことや、試合当日のスタートメンバー表に名前がなかったこと、にもかかわらず当該選手が内田監督に直々に「QBつぶすので出してください」と言いに行ったら試合に出られたこと、試合前に井上氏が「できませんでしたじゃすまされないからな」と念を押したこと、1プレー目から強引にQBに突っ込んでまさにつぶしに行ったこと――などのことから、

「1プレー目からつぶしに行けという指示は関学戦出場の条件とされていたと考えるのが、日常の経験則に照らして合理的である。規律委員会が入手した情報では、試合前日・前々日のハドルで、内田監督が『QBをつぶしてこい』と言っており、みんながこれを聞いていたという証言もある」

と認定した。

   最後に4点目は、「内田監督が当該選手に『やらなきゃ意味ないよ』と言ったのか」。内田氏は「彼が近くに来て何かいったが正直わからなかった。3~5メートルに来て帰っていったが、その時の会話はなかった」と主張しているが、森本氏は「不自然極まりない供述」と断じ、

「試合メンバーから外れた選手が試合に出してほしいと監督に直訴するときに、監督が聞いておらず返事もないのにそのまま帰っていくことがあるだろうか。そのようなことは経験則に照らしてありえない。ここに如実に表れているように、本件に関する内田監督の発言は、自身の関与に関するものについては、おおよそすべてに信用性がないと規律委員会は判断する」

として、全面的に内田氏の主張を退けた。

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