「指示に盲目的に従ってきた」
しかし、文章の行間を読み解いていくと、学生たちが何を言いたかったのかがよく分かる文章はいくつもある。
例えば、
「これまで、私たちは、監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。それがチームの勝利のために必要なことと深く考えることも無く信じきっていました」
といった表現は、監督からの指示・圧力が絶対的なものであり、単独で会見を開いた宮川泰介選手が決して例外でなく、チーム全体に「盲目的な」姿勢があったことを認めている。
また、危険タックルが監督の指示かどうかという点には触れていないが、間接的にそう思わせる表現もある。
「(宮川選手が)とても追い詰められた状態になっていたにもかかわらず手助けできなかった私たちの責任はとても重い...」
「私たちのふがいない姿勢が今回の事態を招いてしまった...」
さらに、
「日本大学アメリカンフットボール部全体が生まれ変わる必要があることを自覚しています」
と表現。
「私たち日本大学アメリカンフットボール部が、部の指導体制も含め生まれ変わったと皆様に認めていただいた時には...」
「私たちは、今回の件の深い反省のもと、真剣に、謙虚に、一丸となってチーム改革を実行していく所存ですので、どうかご指導のほど、よろしくお願い致します」
などの文章は、学生だけでなく、監督・コーチら指導陣も含めて生まれ変わる必要があると強調している。