リクルート株、一時は「狼狽売り」  すぐに見直し買いが入った理由

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買収によって海外展開も成功

   ただ、15日は発表内容を分析する時間もなく、最高益にもかかわらず「狼狽(ろうばい)売り」のような格好になったようだ。SMBC日興証券が16日に配信したレポートでは「2018年3月期のEBITDAが市場コンセンサスから下振れしたのは、2019年3月期以降の成長に向けた費用投下(投資)が市場の見通しを上回ったためで、ネガティブなものではない」と評し、19年3月期のEBITDAについても求職者の口コミサイトを運営する米社買収と成長に向けた投資が理由だと前向きにとらえた。また、大和証券は5月16日にリクルートHDの目標株価を3200円から3380円に引き上げた。求人情報サイト大手の米子会社インディードの高い成長力などを評価した。

   こうした分析なども手がかりに株式市場は決算発表翌日の16日から買いに転じ、17日には取引時間中に2869・5円と上場来高値を更新、さらに23日には3000円の大台に乗せ、その後も上値を追う展開だ。

   有効求人倍率は2017年度に1.54倍と44年ぶりの高水準で、その傾向は続いており、18年3月期は人材派遣大手各社が軒並み最高益を更新した。今や一大産業となった感があり、買収によって海外展開をも成功させているリクルートHDには買いが集まりやすくなっている。

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