「ひるおび!」で試合映像を分析
一方、フィールド内では、映像の右奥が問題プレーが起きる地点だ。ボール周辺のプレー地点は左奥で、両地点間には5ヤード(約4.6メートル)ラインが3本あり、単純計算で約20ヤード(約18メートル)は離れているように見える。左奥のプレーでボールがこぼれ、右奥では危険タックルが行われる。
その危険タックルの場面。画面上で、内田氏の頭の向きは、ボール周辺プレーの左奥ではなく、右奥方向に向いているように見える。
内田氏以外では、内田氏からやや距離をあけた右側に井上奨コーチ(当時)と見られる人物がおり、やはり頭の向きは右奥方面だ。一方、内田氏よりやや離れた左側にいるユニフォーム姿の控え選手4、5人の頭の向いている方向は、左奥のボール周辺の方だ。
「ひるおび!」のMC恵俊彰さんは、
「(内田氏と井上氏の顔の)向きは明らかにこっち(危険タックルの方面)を見ている」
と指摘。顔を右に向けながら、目だけ動かして視線は左に、という可能性は「あるかもしれませんが...」と、断言は避けつつ、内田氏らが危険タックルの場所方向を見ていた可能性を示唆した。
同番組では23日にも、この「頭の向き」問題を取り上げた。25日と同様の映像を紹介し、恵さんが、内田氏らが危険タックル場所の方向を見ているようにみえる、と指摘。しかし、コメンテーターのデーモン閣下は、
「頭の角度は、ね。(しかし、本当にその方向に視線を向けているかは)証明できない」
と冷静に指摘した。恵さんが「2カメに顔を向けて、(目だけを動かし、左の)1カメを見る、みたいな?」と実演してみせると、スタジオでは笑いが起こった。恵さんは「普通はこっち(顔を向けた正面)を見てますよね」と、納得いかなそうだったが、デーモン閣下は、
「普通ならね。でも証明できない」
と、あくまで冷静だった。