関西学院大学側への文書提出にさきがけ、2018年5月23日夜に急遽開かれた日本大学アメリカンフットボール部の内田正人前監督と井上奨コーチの記者会見は、より批判を集める結果となった。
会見から一夜明けると、会見を見ていた現役のアメフト部員の声が複数のメディアで報じられ、監督らの発言に対する追及の手が強まっている。
宮川選手、監督・コーチ 主張は平行線
質疑応答を含めて2時間以上に渡って行われた会見では、監督・コーチともに22日の日大・宮川泰介選手の会見内容への反論を繰り返した。日大側はタックルの指示は無かったという姿勢を貫いているが、そうした対応に対し、メディアで報じられる現役部員の声は批判的だ。
18日の「羽鳥慎一のモーニングショー」(テレビ朝日系)では、
「明らかに反則しろと受け取れる指示が監督からあった」
という証言が取り上げられており、宮川選手も同様に23日の会見で、監督・コーチから相手選手にけがをさせるようなプレーを促す指示があったと明言している。
会見後に放送された23日の報道ステーション(テレビ朝日系)では、監督らが話した内容がすべて嘘だったという現役部員の声を紹介しており、同様に24日の「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)でも、
「ありえない」
「すべてのことがうそ」
といった部員のコメントが報じられ、他にも
「明らかにケガをさせる意味を持っていたと思う」(デイリースポーツ、24日)
「宮川選手やOBが証言していても何も変わっていない。声を上げても何も変わらない無力感があります」(NHK、24日)
など、様々なメディアが現役部員の声を伝えている。