日大会見「危機管理のプロ」が徹底ダメ出し 「見たことがない」...あ然とした理由

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弁護士は「何のためにいるのか」

   また、緊急会見を開く旨を報道各社にファクスで発表したのが、開始時間の約1時間前だったことについても、「考えられない。失礼すぎますよ」とバッサリ。さらに、会見場で報道陣に一切の資料が配られなかったことを記者が伝えると、

 
「え、本当ですか?ちょっと意味が分からないし、信じられないです。こう言ったら失礼かもしれませんが、危機管理広報についての理解や知識が全くないとしか考えられない。もう、それに尽きると思いますよ」

とあ然。この専門家によれば、謝罪の意図で行った会見の場合は、責任者の謝罪コメントや会見側の主張、事実関係などをまとめた資料を配布するのが「常識」だという(たとえば22日の日大選手の会見では、選手による「陳述書」の写しなどが報道陣に配られた)。

   質疑応答での内田氏と井上コーチの発言についても、専門家は「事実関係よりも感情を重んじているような印象だった。報道陣や世間は『事実』を知りたいでしょう。それにあの回答というのは、甘えや幼稚さを感じざるを得ませんでした」と酷評した。

   また、質疑応答の中での説明が180度変わる場面や、記者が尋ねたポイントとは違う観点から回答する場面があったことについては、

「とにかく要領を得ないというか、何を言いたいのかが分かりませんでした。具体性に欠けているし、主張がまとまっていなかった。準備不足と言わざるを得ません。よっぽど、日大の選手の方がしっかりした受け答えをしていましたよ」

と指摘。弁護士が会見に同席していたことにも触れて、「口下手な2人に代わって、あの弁護士が説明をすればよかったのでは。あれじゃあ、何のためにいるのか分かりませんよ」としていた。

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