日大アメフト部の緊急会見に「光」や「救い」が見えた――。2018年5月24日放送の情報番組「ビビット」(TBS系)で、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(60)がこんな持論を展開した。
こうした青島氏の発言の直後、番組司会を務めるTOKIOの国分太一さん(43)は「正直、自分には、光というのは見えなかった」との異論を口に。いったい、青島氏は会見のどこに「救い」を見出したのか。
「少し光のようなもの、あるいは救いも...」
この日の番組では、内田正人前監督と井上奨コーチが23日夜に開いた緊急会見の模様を冒頭から特集。その中で、会見に対する印象を問われた青島氏は、
「昨日のこの会見、確かにまだまだ解決しない、すっきりしない面はあるんですけれども、そんな中でも少し光のようなもの、あるいは救いもあったな、と私は受け止めました」
とコメントした。
こうした青島氏の意見に対し、国分さんは神妙な面持ちで、「正直、自分には、昨日の会見で光というものは見えなかったので、ちょっと皆さんで考えていきたいと思います」。これに青島氏は、どこか不服そうにも見える表情を浮かべた。
その後、番組の出演者からは、内田氏や井上コーチの会見での発言を問題視する声が次々と上がった。そんな中でも、青島氏からは指導者の2人の思いに共感や理解を示すようなコメントがたびたび出た。
例えば、昨日の会見で井上コーチが、期待していた選手を「大きく育てる」ために過激な発言をしたなどと話したことについても、
「これはウソでもないし、本当に彼に期待を寄せていたと思うんです」
と理解を示していた。
青島氏は「彼らを信じたい」
もちろん青島氏は番組の中で、今回の指導方法については「こんな荒っぽいことをさせて本当に育つのかどうか、(2人が)そこを考えていたかが問題です」などといった苦言も呈している。
ただ、井上コーチが相手選手に「けがをさせる意図はなかった」と会見で否定したことについて、出演者から「ウソではないか」との指摘が出た場面。そこで青島氏は、「私がこだわりたい点、言いたいことは1点だけです」と切り出し、
「(2人は)本当に選手に『けがをさせてこい』という目的で送り出していたのか。その点について言うなら、そういう解釈もできる言葉だったけれども、もしそれだったらスポーツマンではない。だから、その1点についてだけは、私は彼らを信じたい」
と声を荒らげて主張。その上で、「私がどう思われてもいいですし、決してこのプレーとかやり方を擁護する気はないんです」と続け、
「私は根本的に、彼ら(内田氏と井上コーチ)がスポーツマンの立ち位置でやってるということは疑わないで見て行きたいと思っている」
と訴えた。
はたして、このように監督やコーチの心情に一定の理解を示した青島氏は、今回の緊急会見のどこに「光」を見出したのか。その理由については、「ビビット」に続いて出演した同日放送の「ひるおび!」(TBS)の中で、次のように説明していた。
「全く許されないプレーです。野蛮、蛮行そのものでしょう。ただ、監督とコーチも許されないと思うんだけれども、自分のところの選手の成長を願っていたということだけは、擁護をするわけではないんだけど、あの会見の中でちょっとした『光』として見えた気がしました」
「これで私、叩かれるかも」
こうした青島氏の持論をめぐって、視聴者からはツイッターやネット掲示板には賛否の大きく分かれた反応が出た。
「あの会見で光が見えたってどこが?」
「何言ってんだ?完全に日大擁護の発言にしか聞こえない」
「自分は、青島健太さんに同意。井上コーチが悪魔の人とは思えない」
「青島健太さんの解説が非常に腑に落ちる」
また、作家の室井佑月さんは「ひるおび!」の中で、上述の意見について「青島さん、優しすぎます!」と一喝。この反応を受けて青島氏は、「分かります。これで私、叩かれるかも分からない」とこぼしていた。