2018年5月6日の定期戦で関西学院大学のQBを負傷させた日本大学アメリカンフットボール(アメフト)部の問題で、ネット上で既視感を覚える人が一部にみられる。
というのも、1994年から2010年まで週刊少年サンデー(小学館)で連載され、アニメ化もされた人気野球漫画「MAJOR」でも、同様のシーンが見られるからだ。
怪我をさせた部員が退部するのも同じ
「MAJOR」では、聖秀学院高校の野球部にいる主人公のピッチャー・茂野吾郎が、強豪として知られる海堂学園高校の2軍との練習試合に臨んだ際に、一塁上で打者とのクロスプレーで足を踏まれ、全治3か月のけがを負うシーンがある。
もともと、茂野は海堂学園高校にいたものの、野球への考え方の違いから退学。海堂学園高校の監督代行である江頭哲文はこれをよく思っていなかった。
そこで江頭は試合前、1軍候補の選手である蒲田に対し、茂野の足を踏みつけて怪我をさせねば1軍には入れず、スタンドで応援する側になると忠告。蒲田は1軍でプレイをするために、嫌々ながらも茂野に怪我をさせてしまう。
試合で茂野に怪我をさせた際、江頭は海堂学園高校の選手に対し、練習試合について「茂野を潰すだけのために、すべて私が仕組んだ罠だった」などと説明。故意に怪我をさせるよう指示したと生徒たちに明言していた。
作品内では試合後、こうしたベンチでの発言が明るみに出て、江頭は失脚する、というストーリーになっている。また茂野の足を踏んだ蒲田は野球部を退部している。