「迷惑ですから」
その後、記者が「(前)監督に決めて貰いたい」と水を向けると、内田氏は「続けましょう」と一言。こうしたやり取りを受けて、司会者が不機嫌そうな調子で「1人1問ですよ」と話し、会見は続行した。
さらに質疑が続くと、司会者は「あと少しにしてください」「あと1人、2人くらいにします」などと発言。さらには「もうこれ以上やっても切りがないし、大体同じ質問が続いているので、これで会見を終わりにします」。
記者が「では別の質問をします」と食い下がると、
「違う質問だから良いというわけではありません」
「だから、全員からは聞けないですよ。十分に聞きました」
「同じ質問を何度も繰り返されたら迷惑ですから。(特定の記者を指して)あなたは発言するのを、喋るのを止めてください。これだけ聞いたら十分ですよ」
と怒鳴り気味で次々と反論。こうした司会者の強硬な態度に、報道陣から相次いで不満の声が上がった。
日大は今回の問題において加害者側にあたる。タックルした当該選手は、内田監督と井上コーチがタックルを指示したと22日の会見で証言。こうした立場にあるにもかかわらず、司会の男性は報道陣の追及にフラストレーションを露わにし、強制的に会見を終わらせようとした形となった。ある記者は、「司会者のあなたの発言で、日大のブランドが落ちてしまうかもしれません!」と声を上げたが、司会者は
「落ちません!」
と激高。続けて「余計なこと言わないでください」と述べると、報道陣からは大きな笑いが起きた。
こうしたやり取りの中で、内田氏が「まずは質問に答えたいと思います」と司会者に向けて宣言したことで、質疑が再開した。
なお、 会見の終了直後の22時過ぎ、ツイッターでの流行語を表すトレンドワードには、司会者との口論の中である記者が発した「日大のブランド」という言葉が登場していた。