選手会見で明らかになったこと
22日には反則を犯した当該選手が記者会見を開いた。この会見は、選手本人とその保護者、代理人弁護士が「大学の対応が遅いこと」を理由に独自で開いたもの。会見場には、日大職員らの姿はなかった。
会見で当該選手は、コーチを通じて監督から「QBを1プレー目で潰せ」など、具体的な反則の指示があったと認識していたと明言。さらには、
・日大側から相手選手への謝罪を断られていたこと
・日大本部の聞き取りは問題発生から10日後の5月16日に始まったこと(学生連盟の聞き取りは14日に行われていた)
・日大アメフト部としての聞き取りはなく、その予定すらなかったこと
など、大学側の対応の問題点も明らかにした。
一方、会見が行われた22日夜、日大広報部はコメントを発表。コーチから「潰せ」という指示があったことは事実だとしたが、
「これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で、『最初のプレーから思い切って当たれ』という意味です。誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います」
と主張。「コミュニケーションが不足していたことにつきまして、反省いたしております」とし、あくまで反則指示の事実は認めなかった。