新入社員調査で「そのうち転職したい」が過去最多
調査結果の英語版は日本語版に先立ち発表されており、日本経済新聞(ネット版)は5月18日に結果概要を報じた。記事を読んだ人たちは、ツイッターで様々な反応を示した。2年以内の転職を考えている人が4割近くに及んだことに、
「そんなんなん?」
と驚く人がいる一方、自身の周囲も「夢を持って」転職している人が多い、などと転職に肯定的な見方を示したり、
「実際転職したら結構ジリ貧になるのよ」
と、慎重な行動を促したりする意見が出ていた。
他にはこんな調査結果もある。やはり、転職志向の強まりを示している。同じくデロイトトーマツ・グループが、2018年度の国内の新入社員約4800人に対して、仕事に対する意識などを聞いた調査(4月26日発表)で、「今の会社で働き続けたい」と回答した割合は、17年度比2.4ポイント減の53.8%となり、3年連続で減少した。15年度は63.4%だったので、3年で約10ポイント下がったことになる。一方、「そのうち転職したい」は17年度から1.5ポイント増え、16.7%と過去最多となった。
同社では、「就社意識がわずか数年で大きく低下している点が注目される」と指摘。長く勤め続けてもらうためには、「ひとつひとつの仕事の醍醐味を伝える、メンター制度を設けて先輩社員が定期的にフォローを行い経験談を語るなど、自社で働くことの魅力を伝える必要がある」と提言している。