「審判の笛は聞こえていたか」 日大選手会見、元関学QB有馬隼人の「重い質問」

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   アメフトの「悪質タックル」問題で、関西学院大のクォーターバック(QB)選手を負傷させた日本大学3年の宮川泰介選手(20)が2018年5月22日、記者会見を開いた。その質疑応答の中で、ネット上で大きな注目を集めたキャスターがいた。

   かつて関学大のエースQBとして活躍した元アメフト選手の有馬隼人氏(40)だ。

  • 元関学QBの有馬隼人氏(画像は本人のブログより)
    元関学QBの有馬隼人氏(画像は本人のブログより)
  • 元関学QBの有馬隼人氏(画像は本人のブログより)

声を震わせながら「わかりました」

   有馬氏は大学卒業後の2001年、TBSにアナウンサーとして入社。だが、アメフトへの情熱を捨て切れず、2004年に現役復帰。社会人の「Xリーグ」で12年までQBとして活躍した。現在もキャスター業と並行して、Xリーグの「アサヒビールシルバースター」でヘッドコーチを務めている。

   そんな有馬氏はこの日、自身がMCを務める「TOKYO MXニュース」のキャスターとして宮川選手の会見に出席していた。

   質疑応答の後半でマイクを握った有馬氏が「1つだけ」と切り出すと、宮川選手は姿勢を正すような動きを見せる。

「試合当日の5月6日、どういう形であれ、あなたはグラウンドに立ったわけです。最初に反則をしたプレーで、(プレー終了を告げる)審判の笛は、聞こえていましたか?」

   どこか厳しい口調で、こう問い掛けた有馬氏。この質問に、宮川選手から「(相手のQBがボールを)投げ終わっていたことには、気付いていました」との答えが返ってくると、声を震わせながら次のように語った。

「プレーが終わっていたということは、認識していたと...(数秒間の沈黙)。わかりました。ありがとうございます」
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