「YouTubeのコミュニティガイドラインに違反していたため、このアカウントを停止しました」―――2018年5月に入り、日本のYouTuberのアカウントが次々と停止されるという現象が起きている。
動画を通報しているのが、ネット掲示板「5ちゃんねる」の「なんでも実況ジュピター」、通称「なんJ」と呼ばれる板の利用者たちだ。対象となっているのが主に保守的な思想、主張を行っているYouTubeアカウントで、人種差別などの規約に反するとして報告を行っているのだ。
「なんJ」民が「ハングル板」で通報促す
こうした騒ぎの発端は、保守系のブログの呼びかけを受け、一部の弁護士に集団で懲戒請求を送る動きが相次いだことにある。弁護士側が対抗措置を打ち出したこともあり、大手紙などでも報じられる騒ぎとなった。
こうした騒動を面白がった「なんJ」利用者が、保守系のユーザーが多い「5ちゃんねる」の「ハングル板」に大挙して押し寄せて乗っ取り、「ハンJ」などと名乗り遊び始めるという事態になった。
当初は「ハングル板」の元々の利用者を「ネトウヨ」などと煽り、懲戒請求と絡めてからかっていたものの、5月15日に
「Youtubeのネトウヨ動画を報告しまくって潰そうぜ」
というスレッドが立てられると、YouTube上に多数存在する保守系の思想を発信するチャンネルへと狙いを定め、利用規約にひっかかる可能性のある動画をまとめ、集団で通報を繰り返し始めた。