アメリカンフットボールの試合で、関西学院大学の選手に危険なタックルをして負傷させた日本大学の選手が単独で記者会見を開くことについて、アイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが「日大は学生1人も守ることができないのか」と大学側に疑問を呈した。
TOKIOの4人は、元メンバーの山口達也さんが起こした強制わいせつ事件で謝罪会見を開いたばかり。国分さんは自身の経験と重ね、日大選手の心情を慮った。
「日大がどうして守れない」
国分さんは2018年5月22日放送の「ビビット」(TBS系)で、悪質タックル問題について「事態はもう収まるどころかどんどん広がっていく一方ですね」と苦い顔をした。
前日21日に、関学の被害選手の父親が会見して被害届を提出したと発表し、告訴の可能性も示唆。「つらかった」と悲痛な思いや、真相を語らない内田正人・日大監督への不満を吐露した。そしてこの22日、今度は日大の選手が会見するという急展開を迎えている。
悪質タックルは監督の指示だったという証言も報道されている中、当の内田監督は19日に関学を訪問した後、指示の有無を問われても明言を避けた。24日にも送付される関学への再回答を待つ考えで、最大の焦点である「なぜあのプレーが起きてしまったのか」について、自らの口から真相を語ることはなかった。
そうした中で開かれる日大選手の会見。国分さんは
「監督が喋らないなら自分で喋るよ、ということで会見を開くことにした可能性はありますよね。日大がどうして守れないのか」
と日大の責任者らの対応に不満を述べた。
「自分も最近、メンバーの問題で会見」
TOKIOの4人は山口さんの事件で、5月2日に会見を開いたばかり。自身と重ねて、
「これだけ注目されているとカメラも相当あると思います。自分も最近、メンバーの問題で会見することになりましたけど、やはり注目されている会見というのは会見する側から見る景色は震えるような景色でした」
と重圧の大きさを語り、
「それを大学生が1人で立たなければいけない。もちろん彼がやってしまったことに対しては謝罪しなければいけないことはたくさんあると思いますけど、ただ、これをやることが本当にいいのか、日大としては学生1人も守ることができないのか、僕はどうしてもそう思ってしまう」
と、タックルした当該選手1人が矢面に立つ状況に、疑問を示した。
国分さんは平日朝生放送の「ビビット」で、山口さんの事件発覚以降、同じメンバーとして毎日謝罪の言葉と、メンバー間の動きを伝え続けてきた経緯がある。ツイッターやインターネット掲示板では、
「国分も気持ち痛いほどわかる」
「国分さんの、日大選手に対するコメントが泣ける。たくさんの報道陣の前で会見したからこそ言えるコメントだと思う。」
「国分太一の言ってることは正しい。社会に出てない学生を一人で矢面に立たせるなんて大人のやることではない。日大は何を考えてるんだ」
といった声が相次いだ。