安倍首相との「温度差」嫌った?
北朝鮮の話題は全体の4分の3程度が終わったところで登場。北朝鮮が提案した南北閣僚級協議を一方的に中止したことについて、「すでに北朝鮮はゲームを始めている」と指摘し、6月12日の米朝首脳会談については
「北朝鮮に我々の目標に向けた具体的な行動を取らせるには、国連安保理決議に基づいた経済制裁を通じて圧力を維持しなければならず、制裁を緩和するタイミングを誤ってはならない」
と述べた。この部分を見ると、共同通信の「北朝鮮へ圧力維持を」の見出しは、発言内容を反映していると言えそうだ。なお、この演説では、米朝首脳会談を歓迎する旨の発言はなかった。
安倍晋三首相は5月11日、会談の日程と場所が決まったことを「歓迎したい」として、
「この歴史的な米朝会談によって、核問題、そしてミサイル問題、何よりも重要な拉致問題が前進していく。そういう機会となることを強く期待したいと思います」
と述べている。安倍氏の発言と今回の河野氏の発言との温度差は明らかで、この点が際立つのを嫌った可能性もありそうだ。