イチローかつての同僚、殿堂入り元大リーグ選手が葬儀ビジネスに転身 同僚らアンビリーバボー!

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   プロ野球を引退した選手の消息が報じられて注目されることがしばしばあるが、米大リーグでも同じようで、殿堂入りを果たしたアンドレ・ドーソン氏の転身ぶりが話題になっている。

   氏はかつてイチローのチームメイトでもあり、米ヤフースポーツにこのほど、近況を伝える記事が掲載され、ファンらの間で郷愁を誘っている。

  • シカゴ・カブスの本拠地球場「リグレー・フィールド」
    シカゴ・カブスの本拠地球場「リグレー・フィールド」
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A・ドーソン氏、カブスで2冠

   ドーソン氏は1996年のマーリンズでのシーズンを最後に現役を引退。その後、2006年から17年10月まで、同球団で社長付の特別顧問を務めながら、キャンプや本拠地の試合でコーチをしていた。ところが17年に、元ヤンキースのデレク・ジーター氏らがチームを買収して経営陣が入れ替わり、ドーソン氏もお役ご免になったもの。イチローとともにマーリンズを去ったわけだ。

   ドーソン氏といえばエクスポズで1976年から86年まで、その後は92年までカブスで強打の外野手としてならし、カブス時代の87年には本塁打(49)と打点(137)の2冠王を獲得している。守備にも定評がありゴールデングラブ賞を通算8回受賞している。カブスの後はレッドソックス、マーリンズで2年間ずつプレーした。

   それだけの名選手だけに「ドーソン氏はどうしてる?」と、USAトゥデー紙の野球担当、ボブ・ナイチンゲール記者が調べて探しだしインタビュー記事を書いたものだ。

   ドーソン氏はいまの仕事は葬祭場の経営。実はフロリダ州リッチモンドで「パラダイス・メモリアル・フューネラル・ホーム」を10年前に開いており、野球界を離れたのを機に、連れ添って40年になるバネッサ夫人とこちらに専念しているという。

   球界とは全く無縁のベンチャー事業だけに、大リーグ時代の友人らはドーソン氏が葬祭場経営に携わっているときくと最初は信じなかったという。たとえば「大リーグ史上最高のリードオフマン」といわれた、かつての盗塁王、リッキー・ヘンダーソン氏は、ドーソン氏の事業を聞いたときは目を丸くしてドーソン氏を見つめるばかりだったという。レッドソックスで1974年から89年までプレー、本塁打王3回、打点王を2回獲得するなど活躍したジム・ライス氏は、現役時代のドーソン氏が気難しそうに見えたことから、その転身がコメディーのように思えたという。

   葬儀の依頼者ら利用者の大半は、葬儀の準備、遺体の移動につとめるドーソン氏に気が付かないが、殿堂入りを果たし、大リーグ史上2人しかいない400本塁打、300盗塁を達成した1人だけに、時には確かめるように尋ねられるという。ある時の葬儀では、野球ファンの遺族が大いに感激し、父親を亡くした悲しさの涙のなかに笑顔を見せたという。

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