フリーアナウンサーの古舘伊知郎さん(63)が2018年5月18日夜放送のラジオ番組「古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD」(ニッポン放送系)で、16日に急性心不全で亡くなった歌手の西城秀樹さんとの思い出を語った。
西城さんは2度にわたり脳梗塞を発症しながらも、辛いリハビリを続けながらステージに立ち続けた。古館さんの話によると、そうした姿を見せることに本人は「使命」を感じていたという。
「一度倒れてから引っ込んじゃおうかって思った」
古舘さんは1980年代、当時司会を務めていたフジテレビ系の音楽番組「夜のヒットスタジオ」で西城さんと共演。年齢的にはほぼ同い年だが、かたや歌番組の新米司会者、かたや大ベテランの歌い手とあり、恐れ多さを感じていたという。番組のマンスリーゲストとしても出演してもらったといい、「大変お世話になった」と振り返った。
それから10年以上経った2003年、西城さんは脳梗塞を発症。2011年には再び同じ病で倒れている。
脳梗塞が再発する1~2年前、古舘さんは屋台舟で行われたある会合で西城さんと久々に出くわしたそうだ。そこで2人だけでゆっくり話す時間があり、40分以上にわたって思い出話などに花を咲かせたという。
「俺の苦労も聞いてもらったり、秀樹さんの苦労も聞かせてもらったり」する中、西城さんはこんなことを語ったという。
「一度倒れてから、苦しいリハビリとかね、見せないで引っ込んじゃおうかって思ったけど、やっぱり自分が一生懸命戦って、何かを克服していこうって見せるのも使命だと思う。宿命は変えられないけども、使命に生きなきゃいけないんだよね」
古舘さん「最後まで戦って立派だった」
古舘さんはそんなエピソードを明かしながら
「あの人は最後まで戦って立派だったね。本当に、そういうところも『迷いながら』って言いながら出てきて、歩行練習とかもあえて見せて。闘っているところを見せてファンおよび同じような病にかかっている人たちに希望を与えてくれたなって、つくづく思いますね」
と、西城さんを偲んだ。