山手線「防犯カメラ」反対するのは誰? 「プライバシー侵害」に異論も

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「公共の場所でしょ」VS「監視社会まっしぐら」

   プライバシー侵害の恐れがあるという指摘には、ネット上では異論も多い。

   「電車の車内ってプライベート空間なのか?」「何か卑しい事をする人間くらいだろ困るのは」「何の人権? 公共の場所でしょ」といった声が次々に上がった。そして、「抑止効果が目的だろ。痴漢があった場合に犯人も絞れるしな」「これで痴漢冤罪がなくなればいい」として、防犯カメラの導入を積極的に求める声も強かった。

   もっとも、プライバシー侵害を心配する声もあり、「監視社会まっしぐら」「車内までも監視カメラか。もはや人権なんてないな」との書き込みがあった。また、「実際問題として、これラッシュ時でも効果あるんかね?」と疑問を呈する向きも出ていた。

   電車利用者らへの過去のアンケートでは、防犯カメラに理解を示す声が大半を占めている。JR東日本が2010年3月に行った調査で約1000人からの回答をまとめたところ、「痴漢の抑止効果がある」などとして、約9割が設置に賛成し、「プライバシー侵害」などの反対は約1割に留まっていた。

   JR東日本の広報部は5月18日、「プライバシー侵害の声もあることは、報道を通じて承知しています。こちらとしては、お客さまにご理解してもらえるよう努力していきたいと思っています」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

   なお、電車内の防犯カメラは、埼京線では10年から、新幹線や在来線グリーン車でもすでに設置されている。JR東日本は、18年度以降、新たに製造するすべての車両に導入するとしている。

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