日大危機管理学部に取材申し込むと
このように日大のリスクマネジメントに厳しい目が向けられている中、既にある学部はその「被害」を受けている。
名前は「危機管理学部」――自然災害や大規模事故、テロ、情報流出などに対する危機管理を体系的に研究するため、日大が2016年春、文系では国内で初めて設置した学部だ。危険タックル騒動をめぐる日大の対応を引き合いに、ツイッターなどインターネット上で
「何一つ危機管理出来てないのに一体何を教えるんだ」
「危機管理学部があるのが日大 だけど危機管理対応ができてないのも日大」
との声が上がっているのだ。
一方、危機管理学部は「私たちに脅威を与える『危機』は社会の多様化・グローバル化とともに増大。時代に求められている危機管理のエキスパートをいち早く養成し、社会に送り出します」とウェブサイトでうたっている。
大学が「危機管理」できていると、危機管理学部の教授陣は認識しているのか、それとも――。J-CASTニュースでは18日、同学部に取材を申し込んだが、「その件についてはお答えすることができない」との回答が返ってくるのみだった。
J-CASTニュースの取材に、ある大学関係者は「日大の危機管理学部では、防衛や犯罪、テロなど国家行政に関する研究体制が充実しており、それは素晴らしい。ただ、企業のクライシスコミュニケーションなどにも少し注意を払う必要があるかもしれない」と話している。