女子レスリングの伊調馨選手が、パワハラ騒動発覚後、初めて報道陣の前に姿を見せた。
記者とのやりとりの映像がテレビで紹介されると、ツイッターやワイドショーでは「痩せた」指摘が相次いだ。騒動で辛い思いをしたのか、と思いやる声もある一方、選手としての筋肉は大丈夫なのか、と心配する人もいた。
練習は?の問いに「少しずつ」
伊調選手は2018年5月18日(日本時間)、米ニューヨークでレスリング・イベントにゲスト出演するため、会場に現れた。移動中に日本の報道陣にカメラやマイクを向けられ、時折笑顔を見せながら、言葉少なにいくつかの質問に答えた。
リュックを腹側に抱えた伊調選手は、自身の練習について、「少しずつ」「体を動かして」と答えた。ただ、協会幹部によるパワハラが認定されたことを聞かれると、
「今はちょっと」
「今はすみません」
と回答を避けた。
こうした様子の映像は18日、TBS系情報番組などが放送した。するとツイッターなどネット上では、
「痩せたね」
という指摘が相次いだ。パワハラ騒動を念頭に置いてか、「辛い思い」をしていたのか、と思いを寄せる人もいた一方、
「筋肉まで落ちていなければ良いけど...」
「大丈夫なのかな?」
と、選手としての調整具合に懸念を示す人もいた。
伊調選手をめぐっては、パワハラ騒動の最中だった3月、加害者とされた(のち4月、協会が設置した第三者機関がパワハラ行為を認定)栄和人・協会強化本部長(当時)が所属する至学館大学(愛知県)の谷岡郁子学長が、会見で
「そもそも伊調馨さんは選手なんですか?」
と発言し、物議を醸したこともあった。
「しゅっとされて...」
5月18日放送の「ゴゴスマ GOGO!Smile!」(TBS系)では、井上貴博アナが谷岡学長発言に触れながら、伊調選手が今回、練習を「少しずつ」ながらもやっているという話を聞き、「嬉しい」と喜んだ。さらに、
「ちょっとお痩せになったような...」
と指摘すると、石井亮次キャスターも、
「そうですね。確かに」
「しゅっとされて...」
と同意した。
伊調選手は2020年の東京オリンピックでの五輪5連覇に向け、本格始動するのかどうか。今後、注目が一層高まりそうだ。