2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムが描かれた、偽物の記念コインを所持していたとして、2018年5月17日までに大阪市の男が商標法違反の疑いで逮捕された。各社が報じた。
ただ、この偽コインを巡ってネットで注目を集めたのは、メダル上に「平成32年」(2020年)と記載があったことだ。改元が2019年とあり明らかに偽物だとわかってしまうお粗末なものに、ネットではツッコミの声などが上がった。
改元は2019年5月1日予定
報道によると、男は中国の通販サイトからこの偽メダルを購入し、日本のネットオークションで転売して差益を得ていたとされる。「生活費のためにやった」「何らかの法令に違反すると思っていた」などと供述し、容疑を認めているという。
16年に限定発売された本物のコインにはエンブレムや五輪の旗に色がついているが、偽メダルは着色されていない上に、額面を示す文字もなかったという。また、偽コインには「平成32年」と刻印があった。
平成から新元号への改元は2019年(平成31年)5月1日に行われる予定となっており、平成32年は存在しない。新元号の公表について、18年5月17日には政府から「改元の1か月前を想定する」との方針が示されている。
「逆にプレミア物」?
ネットでは、「粗忽長屋」「時そば」のような、いわゆる「間抜けオチ」の落語を思い出してか、
「落語の落ちかい!」
「舞台を江戸にすれば落語になるお話だし、マクラでも使えそう」
という声が見られた。
ほかにも、
「平成32年?! 逆にプレミア物やないか」
「平成32年のオリンピック偽メダル欲しいっちゃ欲しいよね」
「偽メダルの方がデザインセンス良くて笑う」
と、逆に「平成32年」という刻印はプレミアものだという声や、デザインについて好意的に見る人もいた。