歌手の西城秀樹(本名・木本龍雄=きもと・たつお)さんが2018年5月16日、急性心不全で亡くなった。63歳だった。17日、各メディアが報じた。
ヒット曲「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」をはじめ、その楽曲は幅広い世代に親しまれた。突然の訃報に、追悼の声が次々とあがっている。
「傷だらけのローラ」「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」など
1955年、広島市生まれ。72年に「恋する季節」でデビューすると、独特の歌声や甘いルックスで大人気に。「ワイルドな17歳」のキャッチャフレーズと、「ヒデキ」の愛称で親しまれた。郷ひろみさん、野口五郎さんとともに「新御三家」と呼ばれ、音楽界を席巻。73・74年には日本レコード大賞歌唱賞を連続受賞し、NHK紅白歌合戦には18回出場した。
「傷だらけのローラ」(74年)、「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」(79年)、「ギャランドゥ」(83年)などヒット曲は枚挙に暇がなく、今なお街やテレビで耳にすることがある。
91年にはアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディング曲「走れ正直者」、99年にもアニメ「∀ガンダム」(フジテレビ系)の主題歌「ターンAターン」を歌唱し、若年層の認知も得た。また、歌手にとどまらず、俳優やバラエティ番組などにも活躍の場を広げた。
病と無縁ではなかった。2003年に脳梗塞を発症。その後復帰したが、11年に脳梗塞を再発し、軽度の言語障害が残った。なおも音楽への情熱を燃やし続け、15年には還暦記念アルバム「心響 -KODOU-」も発売した。
多くの人に愛されたトップアイドルの訃報に、ツイッターでも哀悼のコメントが相次いでいる。
「若いウチはやりたいこと何でもできるのさ って歌詞が重く感じますね...ただ、ヒデキは逝くにはまだ若すぎたはずだ」
「今日からはヒデキの居ない世界なのだ、もうYMCAを歌い踊るヒデキはどこにもいないのだ、と考えると少し切ない。ふとしたときに聞きたくはなるのだよ、あの歌」
「ヒデキ、若すぎますよ。だが忘れまい。お疲れさまでした。ありがとうございました。悔しいけれどお前に夢中」