データ書き換えの驚くべき「動機」 SUBARUが報告書

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「企業風土に由来する問題」と陳謝

   一方、書き換えが行われる前の本来の測定値を使った場合でも、品質管理基準を満たしていることを確認した。このため、リコール(回収・無償修理)は行わない方針だ。

   なぜ、こうした書き換えがまかり通ったのか。報告書は▽現場から経営陣に至る完成検査業務の持つ公益性・重要性に対する自覚の乏しさ▽規範意識の欠如▽教育の不足・不十分な知識・社内ルール等の不備▽担当部署の閉鎖性▽コミュニケーション不足・現場に対する無関心▽監査機能の弱さ▽測定値の書き換えを可能とするシステムの設定――を列挙した。

   吉永泰之社長は、記者会見で「企業風土に由来する問題。多大なご迷惑を掛けた」と陳謝した。規模は小さいが、「良い車」を作る「誠実な会社」というイメージがあっただけに、信頼を裏切った打撃は大きい。6月に社長を退き、会長兼最高経営責任者(CEO)として再発防止に注力する吉永氏の手腕が問われる。

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