ニュース番組のコメンテーターなどで知られる、毎日新聞特別編集委員の岸井成格さんが亡くなり、多くの関係者が追悼の意を表するなか、元フジテレビ・アナウンサーの寺田理恵子さん(56)が岸井さんの意外な一面をブログで明かした。
「アイドル女子アナのはしり」とも評される寺田さんによると、「岸井さんは『幽体離脱ができる』とおっしゃった」というのだ。
「社会全体を見ることの重要性」も教わった
岸井さんは2018年5月15日、肺腺がんのため死去した。73歳だった。毎日新聞の政治部長などを歴任し、情報番組「サンデーモーニング」(TBS系)などのコメンテーターとしても活躍した。
翌16日、寺田さんは岸井さんを追悼するブログを更新。「26年前、TBS『ビッグモーニング』」の出演でお世話になり、「社会のモノの見方」など様々なことを教えてもらったと振り返った。少子化問題に関連して「社会全体を見ることの重要性」も教わったという。
さらに、岸井さんには「お茶目な部分」もあったと続け、印象に残っている話として、
「岸井さんは、『幽体離脱ができる』とおっしゃったのです」
「魂が抜けだして、俯瞰的に自分を見ることができるというのです」
とのエピソードを紹介。「オカルト的な話を面白おかしく」話していたそうだ。「幽体離脱」について、寺田さんが自分もやってみたいと言ったところ、
「戻れなくなったら大変だから、やめなさい」
と真剣に「ストップをかけて」くれた、と懐かしそうに振り返った。最後は、
「岸井さん、まだこの世にいらっしゃって、どこかで世の中を俯瞰していらっしゃるのでしょうね...」
として、冥福を祈った。
寺田さんは、1980年代の人気お笑い番組「オレたちひょうきん族」への出演で人気を博し、のちにフリーアナウンサーに転じた。