「犯人はK」「まだ近くに...」 新潟事件、逮捕6日前にネットで「謎の縦読み」

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   新潟市西区の女児殺害・遺棄事件は、発生から1週間後の2018年5月14日に急展開を見せた。現場近くに住む会社員の小林遼(はるか)容疑者(23)が、死体遺棄などの疑いで逮捕されたのだ。

   小林容疑者の逮捕を受けて、にわかに注目を集めたインターネット上の投稿がある。事件の発覚直後に「5ちゃんねる」に寄せられた書き込みだ。一見すると、何の変哲もない文章なのだが、各行の先頭を「縦読み」していくと......。

  • 5月8日夜、5ちゃんねるに寄せられた書き込み。赤い囲いは編集部加筆
    5月8日夜、5ちゃんねるに寄せられた書き込み。赤い囲いは編集部加筆
  • 縦読みで「まだ近くにいる」とも読める書き込みも
    縦読みで「まだ近くにいる」とも読める書き込みも
  • 5月8日夜、5ちゃんねるに寄せられた書き込み。赤い囲いは編集部加筆
  • 縦読みで「まだ近くにいる」とも読める書き込みも

「犯人はK」

   話題の書き込みがあったのは、事件発生の翌日にあたる8日夜。「5ちゃんねる」のニュース系の雑談板に立った事件に関するスレで、あるユーザーが「絶対に絶対に許さない。本当に悔しい。涙が止まらない。許さない」と切り出した。

   事件の真相を憶測する書き込みが目立っていたスレの流れを遮るようなタイミングで、突如として事件への深い悲しみと憤りを露わにしたこのユーザー。上記の書き込みから約2分後には、次のような言葉を投稿した。

「犯行時代も残虐だし
人間としてありえない行為。
はやく捕まえないと繰り返される。
K察頑張れ。マジで」

   先の投稿と同様に、事件に衝撃を受けたことを伝える文章だが、各行の先頭にある文字を縦に読んでいくと、「犯人はK」と読める。

   さらに同じユーザーは、「助けてあげられなかった命。許せない」とも投稿。その十数分後には、

「マジで早く捕まえて欲しい...
断固として許せない凶悪事件だよ。
血も涙もない。
カメラとかで犯人撮られてないのかな?
車のドラレコとか。
人間のやることじゃない。
命を守る。
ルールを守る」

   との言葉を寄せた。この書き込みから、行頭の一字だけを抜粋すると「マ断(だ)血(ち)カ 車(く)人(に)命(い)ル」。つまり、「まだ近くにいる」と訴えているようにも読めるのだ。

ネットで憶測「本人?」「近隣住民?」

   さらにこのユーザーは、同じスレッドに「早くしないと、早くしないと。まだ近くにいるうちに」とも投稿。そして、次のような書き込みを最後に寄せていた(カギカッコは編集部で追加)。

「駐(ち)車場。
車(くる)。
無(な)念。

夜(よ)。
なぜ」

   こうした一連の書き込みについて、他のユーザーから寄せられた反応は数件のみ。ほとんど注目は集めていなかったが、一部では「なんで他人の子供の事にそんなに悲しめるの?」「黒いオーラ感じる」と疑問視する声もあった。

   それから6日後。小林容疑者が死体遺棄と死体損壊の疑いで逮捕されたことが14日深夜に報じられると、先述した「犯人はK」「まだ近くにいる」などの縦読みはにわかに注目を集めることになった。

   イニシャルが一致していることや、容疑者の自宅が遺棄現場から70メートルほどの距離にあることなどの「共通点」から、ネット上に「怖すぎる」「何か知ってたんやろな」との反応が相次いでいるのだ。

   ツイッターやネット掲示板では、「こんなあやふやなのは愉快犯だろ」「Kから始まる名前なんていくらでもいる」と冷静に捉える意見も目立つ。一方で、投稿者は事件の関係者ではないかとして、

「近所じゃ噂になってたのかな」
「警察の捜査線上に上がっててその関連で知った奴からの面白半分の書き込みなんだろう」

   との書き込みも。また、最後に「チクるなよ」とも読める書き込みをしていたことから、小林容疑者が面白半分に投稿していたのではないか、と憶測するユーザーも出ている。

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