TOKIOの看板番組「ザ！鉄腕！DASH！！」（日本テレビ系）が2018年5月13日、強制わいせつ事件で山口達也さん（46）がグループを脱退してから初めて放送された。番組は、過去の活動を振り返る内容だったが山口さんは一切登場しなかった。
メンバーと関係者が事件に関連して協議する映像もあったが、事件そのものへの説明はなかった。
こうした構成に、小倉智昭さんは「非常に違和感がありますね」と疑問を述べると同時に、「日本テレビとしては数字が取れる」とチクリと刺す場面もあった。
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山口達也さんの契約解除後、初めて「ザ！鉄腕！DASH！！」が放送された
「過去素材に全然山口君が出てこない」
この日の「鉄腕DASH」では、無人島を開拓する「DASH島」や、福島県浪江町に村落を築く「DASH村」など、人気企画が立て続けに放送。過去の映像で振り返りつつ、事件が明るみに出た4月25日以降の、メンバーと関係者のやり取りも流された。
DASH島では、長瀬智也さん（39）が4日に島を訪れ、スタッフを前に「みなさんいろいろとご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありません」と頭を下げる場面や、作業中に「お前ら暗いな。へこんでる場合じゃないぞ。反射炉つくったらみんなで泣くぞ」と鼓舞する場面があった。
番組終盤には、4月29日に行われた城島茂さん（47）、国分太一さん（43）、番組スタッフによる会議の模様を放送。スタッフがDASH村の農業企画を継続するか否か持ちかけると、国分さんは「僕たち主導で動けなくないですか、今回のことは」、城島さんは「DASHやテレビを超えた部分がぶっちゃけある」などと発言。そこでスタッフは「（田植えは）リミットがあって、植えるのは5月半ば」と提示したが、国分さんは「いま僕らが（田植えの）タイムリミットに向かって動くのはちょっと違う気が...」と複雑な心境をのぞかせた。
会議の映像はそこで終わり、今度はDASH村へ。10日に村を訪れた城島さんが、福島の農家の人々を前に正座でうなだれている。おそらく「事情」を話した後だったのだろう。農家の三瓶専次郎さんが、「明雄さんいたら『この大馬鹿者』って言われたかもしれないな。だけどまだまだ。これから」と、TOKIOに厳しくも愛のある農業指導を続け14年に逝去した三瓶明雄さんに思いを馳せ、激励。今後の協力を約束されると、城島さんは深く頭を下げた。「この続きは近日中に放送いたします」というナレーションで放送は終わった。
山口さんは強制わいせつ事件発覚後の5月6日、所属のジャニーズ事務所と契約解除。TOKIOは4人体制で活動を継続することになった。事件後初となる「鉄腕DASH」の内容には注目が集まったが、山口さんの映像は一切なく、名前が出ることもなかった。こうした内容に、14日放送の「とくダネ！」（フジテレビ系）で、小倉智昭さん（70）は
「過去の映像も流れていて、たとえば米作りは山口君が頑張っていたわけじゃないですか。ただ過去素材に全然山口君が出てこないのは、非常に違和感がありますね」
と率直な疑問を口にした。メンバーが各所で謝罪や葛藤する姿には、
「何もそこまでやって見せる必要はないんじゃないって昨日見ながら思いましたが、最後まで見ちゃいました」
と引っかかる部分があったようだ。