「土俵で心臓マッサージ」も話題に
内館牧子賞 (賞金10万円) 看護職部門は、沖縄県・津波あけみさん (53) の「初めての看取り」、一般部門は東京都・東のぶこさん (70) の「おたふく」だった。
表彰式では内館牧子さんの講評が印象的だった。元横綱審議会委員の内館さんは、挨拶中に倒れた市長を見て「女人禁制」の土俵に駆け上がり心臓マッサージをした看護師、電車内で産気づいた妊婦を冷静な判断で出産介助した看護師を取り上げ、学生の頃から鍛えられ生命の哲学が看護師の背骨になっていると讃えた。どの応募作品にもそうした要素があり、今年はとくに実習生や看護助手の活躍が目立ち、日本の若者も捨てたものではないとの感想を述べた。
受賞作品、映像作品は日本看護協会のホームページで見ることができる。