「1年前くらいに...」
「関西ジョークですわ」
記者は永井店長の第一声で、腰が砕けそうになった。
出身は大阪府という。流暢な関西弁で、比較的淡々とした口調で続ける。
「今回たまたまツイッターで盛り上がってもらってますけど、面白いことを書いて休みましょうというのは前々からやってたんですよ。大したことやってないですよ」
「謎のメッセージ」も「一時避難」も「みなさんも逃げて」も「冗談」だったのだ。
以前の事例としては「たとえば11月末くらいに休んだ時は、『初詣に行くのを忘れていたから行ってきます』とか書いてました」。やはり突飛な「ネタ」だった。
かねてから続けていたと言うように、「月のあかり」の「休業ネタ張り紙」は、近隣では知られた話だったようだ。「地元の方々の中には、『あの店、なんか休みの日はおもろい張り紙してあるぞ』って楽しみにしてくれているので、やらせてもらっています」。ある種の娯楽とも言える。ただ当初は「茨城の方は真面目なのか分からないですが、みなさん心配してくださった」という。
聞けば、離婚したこと自体は事実。永井店長はそれもネタにした格好だ。しかも今回が初めてではない。
「1年前くらいに、離婚した嫁ネタで書いてたんですよ。そうしたら最近になって、近所のおっちゃんらに『嫁ネタのやつ、おもろかったからまたあれで張り紙してくれ』って言われたんで、久々に投下したらこういう話になってしまいました」
以前の元嫁ネタとはどんなものだったのか。
「『今日は離婚した嫁と初めての裁判の日なので休みます』と書いたのがスタート。2回目は『先日の裁判、元嫁の今の彼氏が乱入して中止になり、改めて今日やるので休みます』とか、そういうシリーズがあったんですよ」