橋下徹氏「霞ヶ関はほんと大丈夫か?」 柳瀬氏答弁めぐり懸念

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   元大阪市長の橋下徹氏(48)が、柳瀬唯夫・元首相秘書官の答弁を巡って、行政にあり方にツイッター上で苦言を呈した。

   事実関係にも言葉を濁す柳瀬氏の答弁が許される背景には、停滞した政治の状況があるというのだ。

  • 橋下徹氏(2015年5月撮影)
    橋下徹氏(2015年5月撮影)
  • 橋下徹氏(2015年5月撮影)

「誰も政府を信用しなくなる」

   「霞が関はほんと大丈夫か?」。橋下氏は2018年5月11日、愛媛県の中村時広知事が柳瀬氏の職員面会の証拠だと名刺やメモを会見で示したというニュースを紹介して、ツイッターでこう批判した。

   柳瀬氏は前日、国会への参考人招致で、加計(かけ)学園関係者に会ったことは認めたものの、愛媛県職員らの同席については、「分からない」「いたのかもしれない」と主張し続けた。「首相案件」としたことについては、「趣旨とは違う」と否定した。

   これに対し、中村知事は、「首相案件」との発言が県職員作成の文書にあるなどと強調し、「真実を語らない方だ」「ウソは第3者を巻き込む」と怒りを露わにした。11日の会見では、面会した日付も入った柳瀬氏の名刺も示し、さらに獣医学部新設への取り組みなどを説明したときのメモを公開していた。

   橋下氏は、ニュースを引き合いに出して、「こんなことだと違法不正がなくても、国民は誰も政府を信用しなくなる」とツイートで懸念を述べた。そして、ウソとも非難された柳瀬氏の答弁がまかり通る背景について、次のような見方を示した。

「日本の野党は独り善がり」と政権交代には否定的

「膿が溜まりきった霞が関は、政権交代の可能性がなく緊張感を欠いた政治行政が原因。政権交代の可能性があれば野党が与党になる可能性を恐れ、政府はいい加減なことができなくなる」

   橋下徹氏は、柳瀬氏の面会について、「柳瀬総理秘書官(行政)が陳情を受けることについて、何の問題意識も持たない人たちは、政治と行政の役割分担・境界線(政官関係)と外形的公正性に疎い人たち。特に永田町や霞が関の人たちはユルユル」だと指摘した。そして、「違法不正がなければ問題ないというのは通用しない。公正さを疑われないルール、態度振る舞いが必要。国は緩すぎる」と再考を促した。

「野党議員もここまできっちりと政官関係を考えていないから何が問題か分からない。与野党あげて政官関係をしっかりと考えるべき」

   現在の野党が政権交代を実現できるかには否定的で、「日本の野党は独り善がりで、自分たちの行動が国民に支持されていないことに気付かない」と注文を付けていた。

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